イベント
2025年06月19日
緊急鼎談 「法の支配」の終焉?―イスラエル・イラン「戦争」の背景と今後
開催日
2025年06月23日 (月) ~ 2025年06月23日 (月)2025年6月13日(金)、イスラエル軍は突如イランに対する大規模な軍事攻撃を開始し、多数のイラン軍高官・科学者を殺害し、国内各地のウラン濃縮施設・軍施設等を爆撃し始めました。その後政府高官の殺害、民間施設や住宅地、国営放送局に対する爆撃も加わり、トランプ大統領も米軍の参戦を示唆し、イランの体制転覆を狙った軍事行動であることが明らかになりつつあります(6月18日段階)。この宣戦布告なき「戦争」の行方には極めて深刻な懸念がありますが、同時に、こうしたイスラエルの行動を可能にしている国際政治や政治的言説の問題に鑑みれば、「法の支配」なるものが根本から崩壊しつつあると指摘せざるを得ません。そもそもこれはガザでジェノサイドを継続しつつヨルダン川西岸地区で民族浄化の動きを強め、国際刑事裁判所から逮捕状の出ている人物が行っていることであり、第二次世界大戦後に「国際社会」が築こうとしてきた価値自体を根こそぎにしようとするものなのです。それを日本も含むG7(先進国主要会議)諸国が後押しする現実を、私たちは直視する必要があります。こうした問題も含め、本鼎談ではイランを研究対象とする国際政治学者とイラン勤務経験のある元外交官の中東政治史研究者に、この「戦争」の背景と今後について見落としてはいけないポイントを指摘していただきます。
日時 | 2025年6月23日(月)17:30-19:00 |
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場所 | オンライン会議室(Zoomウェビナー) |
参加方法 | 事前登録が必要です。 6月22日(日)21:00までにこちらから登録をお願いいたします。 ※申し込みは先着順とさせていただき、ウェビナーの定員に達し次第、登録フォームは受付を終了します。 Zoomリンクは締め切り後にメールでご案内します。 |
使用言語 | 日本語 |
共催 | AA研基幹研究「「記憶」のフィールド・アーカイビング:イスラームがつなぐ共生社会の動態の解明」;Interdisciplinary Research Unit for Global Democratic Change, Tokyo University of Foreign Studies |
問い合わせ | meis[at]aa.tufs.ac.jp ([at]を@に変えて送信してください。) |
登壇者
松永泰行(まつなが・やすゆき)
東京外国語大学大学院総合国際学研究院・教授(博士・ニューヨーク大学)。専門は比較政治学・国際関係論、イラン地域研究。
若林啓史(わかばやし・ひろふみ)
早稲田大学社会科学総合学術院・非常勤講師(博士・京都大学)。専門は中東地域研究。
モデレーター:
黒木英充(くろき・ひでみつ)
東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所・教授(修士・東京大学)。専門は東アラブ近現代史。長崎大学グローバルリスク研究センター客員教授。